英検と学校テストが重なったとき、どちらを優先すべきか
「英検の試験日と、定期テストの時期が重なってしまいそうです。どちらを優先すればいいですか?」
部活動や競技に打ち込む中学生の保護者の方から、こういった相談が届くことがあります。英検・学校テスト・優先順位、この三つをどう整理するかは、状況によって答えが変わります。判断の軸を持っていないと、試験のたびに迷ってしまいます。
学生アスリートは、練習・試合・勉強を並行させています。「どちらも大切だから両方頑張る」という方針をとると、それぞれに使える時間が薄くなります。
優先順位を決めることは、片方を諦めることではありません。「この時期はこちらに軸足を置く」と決めることです。
英検と学校テストは、性質がまったく異なる
判断の前に、それぞれの試験の性質を整理しておきます。
英検(実用英語技能検定)は外部資格試験です。1次試験は年に3回行われます。今回不合格でも、次の回に受け直すことができます。合格すれば資格として記録に残り、高校・大学入試や推薦選考で評価される場面があります。
学校の定期テストは、学校ごとに設定される内部試験です。その時期に受験できなければ、原則として受け直しはありません。成績(内申点)に直結するため、特に高校受験を前にした中学生にとっては重要な位置を占めます。
この性質の違いを頭に入れておくことが、優先順位を考える出発点になります。
判断の進め方
「今逃すと次がいつか」を確認する
英検の試験日と定期テストの日程を、カレンダーに並べて書き出します。
英検の1次試験は年に3回設定されています。今回の受験を見送ると、次の機会は数ヶ月後になります。一方、定期テストは学期ごとに設定され、今学期が終われば次の学期が来ます。
「今回の英検を受けなければ、次まで半年空く」という状況なら、英検の優先度が上がります。「今学期の定期テストが内申点への影響が大きい」という状況なら、学校テストを先に据える根拠が強まります。どちらが先に来るかだけでなく、「逃した場合の代替機会」まで確認することが大切です。
内申点への影響度を把握する
定期テストの中でも、内申点の計算に組み込まれる試験の重みは大きくなります。
高校受験や推薦入試を視野に入れている場合は、担任の先生や進路担当の先生に「今回のテストは内申にどれくらい影響しますか?」と確認しておくと判断しやすくなります。
英検についても同様です。志望校が英検の取得を入試で評価する場合は、その級の取得時期が意味を持つことがあります。目標と照らし合わせながら考えることが必要です。
共通して使える部分から手をつける
英検の準備と学校の英語テスト対策には、重なる部分があります。
英単語や基本的な文法事項は、どちらにも共通して役立ちます。定期テストの範囲の中で英検の学習にも使える箇所から先に固めていくと、限られた時間をうまく使えます。
ただし、英検固有の問題形式(長文読解やリスニングなど)と学校のテスト形式は異なります。共通部分を固めた後は、それぞれの形式に合わせた練習を別途確保することが必要です。
「直前2週間は近い方に集中する」とルールを決めておく
定期テストの2週間前からは学校の試験対策に専念する。英検の2週間前からはリスニングや過去問に集中する。
こうしたルールを事前に決めておくことで、その都度の迷いが減ります。迷う時間が減ると、実際に勉強できる時間が増えます。
どちらが先に来るかによって動く順序が変わるだけです。カレンダーに両方の試験日を書き出し、どちらが先かを確認することから始めましょう。
「両立」より「交代」で設計する
「英検も定期テストも同時に頑張る」という設計は、時間の制約が大きいアスリートには合わないことがあります。
「今月はテスト対策、試験が終わったら英検に切り替える」という交代の発想で組み立てると、それぞれの期間に集中しやすくなります。
多くの生徒を指導してきた経験から言うと、「どちらも頑張る」という言葉が、実際には「どちらにも集中できていない」状態を生みやすいです。優先順位を決めることは、もう一方の勉強を止めるのではなく、時間の軸足をずらすことです。
まとめ
英検対策と学校の定期テストのどちらを優先するかは、「今逃すと次の機会がいつか」「内申点への影響はどの程度か」という2つの軸で判断するのが基本です。同時並行より、時期をずらして集中先を切り替える方が、学生アスリートの生活リズムには合いやすくなります。共通して使える英語の基礎を先に固め、直前期は近い方の試験に絞る——この順序で進めると、両方に対応しやすくなります。
「競技と学業の両立、どう設計する?」
STUDY ATHLETE は学生アスリート専門のオンライン個別指導です。 英検対策コース・個別指導・パートナークラブ連携の3本立てで、 中高生のアスリートと保護者を伴走しています。